冬の乾燥するお肌への保湿対策は、なんといってもワセリンですよね!
比較的安価で購入できますし、ドラッグストアや通販など、どこでも手に入るため、多くの方に重宝されています。
しかし、実際どんな使い方がいいのか、副作用は考えられるのか、顔に使ってもいいのか、など知らないことも多いのではないでしょうか?
今回は、身近ではあるけれど、実は知らないことも多いワセリンについて、お話していこうと思います!
そもそもワセリンってなに?
ワセリンとは、石油から得た混合物を精製し、作られた保湿剤の事を言います。
石油と聞くとなんだか、お肌に悪そうに聞こえますよね?
しかし、そもそも石油自体は自然素材であるため、しっかり精製されたものであればお肌に塗っても安心なものです。
化粧品に含まれるオイルとして、植物性オイルをご存じでしょうか?
ワセリンの石油由来のオイルと植物性オイル、一見すると植物性のオイルのほうが、お肌に悪影響を及ぼしにくいと思われがちですが、事実でありません。
石油由来のオイルには、お肌の奥に浸透せず、表面で保護する働きがあります。
逆に、植物性オイルは肌の奥に浸透する作用がありますので、もし正しい使い方をしていなかったり、お肌に合っていないと肌荒れやアレルギーなど引き起こしやすくなってしまいます。
また、ワセリンは美容成分などまったくはいっていない天然由来の物です。
化粧水の様にお肌に栄養を与える、水分を与えるなどの作用はありませんが、お肌表面に膜を作ることにより、お肌の中の水分を閉じ込める、外部のホコリや刺激などから守ってくれるなどの作用があります。
ワセリンの種類は?
ワセリンを原料としている物は大きく、黄色ワセリン、白ワセリン、ヴァセリン、プロペト、サンホワイト、という5つに分けることが出来ます。
違いについてご説明していきましょう!
黄色ワセリン
名前の通り、見た目は黄色っぽい色をしています。
上記の5つの種類の中で最も純度が低く、ワセリン以外の不純物が多く、安価な物です。
不純物が多いが故、お肌の強い方なら使っても問題ないのですが、アトピー肌や敏感肌、赤ちゃんには刺激を感じてしまう恐れがあります。
白ワセリン
本来、ワセリンは原料名を指す言葉なのですが、一般的にワセリンというと白ワセリンの事を指します。
黄色ワセリンを精製して作られたものが白ワセリンであるため、黄色ワセリンと比べ、不純物が少なく、非常に高純度であることが特徴です。
純度が高いので、アトピー肌や敏感肌の方にもお使い頂ける物ですよ。
第3医薬品に区分され、ドラッグストアなどの医薬品の棚に売られています。
プロペト
白ワセリンのワセリン濃度をさらに濃くし、純度を高めた物です。
非常に純度が高いため、
・皮膚の薄い目元
・赤ちゃんや、肌が敏感な子ども
・白ワセリンが合わなかった方
などに使用することが可能で、医療機関などでも使用されています。
サンホワイト
さらにプロペトの純度を高めたものがサンホワイト。
プロペトを使用しても、どうしても刺激や赤み、かゆみが出る方などに使用されます。
ただし、保険適用外かつ、純度が非常に高いので他に比べるとお値段が高いことも特徴です。
ヴァセリン
よく、ワセリンと間違えやすいのがヴァセリン。
ヴァセリンとはユニリーバ社の商品のことを指す、いわゆるブランド名です。
白ワセリンではなく、黄色ワセリンが使用されています。
白ワセリンやプロペト、サンホワイトと違い「医薬品」ではなく、「化粧品」として売られています。
ワセリンの使い方は?
保湿成分のあるワセリンには、様々な使用方法があります。
さっそく、ご紹介していきます!
リップクリームの代わりに使おう!
リップクリームを使っているけれど、唇の乾燥が収まらないという方は、リップクリームの代わりにワセリンを使ってみてはいかかでしょうか? リップクリームには確かに保湿成分が含まれていますが、保存料や香料など刺激物となりかねない原材料が入っております。
ワセリンは天然由来のオイルしか基本的に入っていないので、特に乾燥の厳しい冬場なども安心してリップクリームの代わりに使うことが出来ますよ!
お肌の保湿に使おう!
お肌の表面に膜を作り、保湿、外部からのバリアを行うので、お肌には様々な場面で使うことができます。
特に、日焼けしたお肌は非常に敏感で水分がどんどん蒸発してしまう状態。
ワセリンでしっかりとお肌にふたをし、守りましょう!
また、よくワセリンを顔に塗るのを不安に思う方がいますが、使用可能です。
上記でお伝えしたように、ワセリンは医療現場でも使用されている安全なもの。
しかし、ここで注意してほしい点が一つ。
ワセリン自体には潤いを与える効果がないので、ワセリンを顔に使う際は、必ず化粧水でお肌に水分や潤いを与えてから使ってください。
美容以外にも使い道がある!
ワセリンは美容、特に乾燥肌への使用は一般的に知られていますが、実は他にも使い道があるのです!
ワセリンの保湿作用を利用して、革靴のお手入れにも使うことができます。
少量のワセリンをなじませておけば、外部からのホコリや汚れから守ってくれます!
また、かかと付近にワセリンを塗ることで、靴擦れ防止にも効果バツグン◎
ワセリンを使う際の注意点は?
いくら自然由来のオイルだとは言え、副作用がないわけではありません。
ワセリンを使って起こりうる副作用としては、接触性皮膚炎が考えられます。
ワセリンに対してアレルギー反応を起こす、もしくは刺激が少なくても長時間使用することが主な原因です。
肌に赤み・かゆみが出た場合はすぐに使用をやめて、医療機関に相談することを心がけましょう。
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